『Personal work』 「タバコのある風景」

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One thought on “『Personal work』 「タバコのある風景」

  • 初めまして。久世のり子と申します。

    この「タバコのある風景」にある倉本たばこ店の店主は私の父です。
    定年退職後、それまで祖母がやっていたたばこ店を継いで、たばこを売り、自販機の補充をし、店の前を掃除して、地域の皆さまに親しんで頂いておりました。

    その父が、この8月12日に死去致しました。倒れる直前まで、いつもと変わらず明るく元気で、働き者の父でした。
    あまりにも呆気なく急なことだったので、母を始め、残された私達はこの数日間、夢と現実を行き来するように慌ただしく過ごして参りましたが、その中で、父が地域の皆さまにどれだけ愛されていたかを知り、改めて父への愛惜の念を深く致しております。

    中田様に写真を撮って頂いた後、父が私達に「プロの写真家の人が写真を撮りたいって言って、撮ってもらったんだよ」と自慢気に言って、頂いた写真を見せてくれたのを思い出します。

    中田様が撮って下さった写真は、あの道を通る人達が普段目にしていたたばこ屋の風景の一コマ。
    そこに写っているのは、私達家族とは違う視点から見た父の姿で、それは私達にとって、見慣れてはいたけれど、やはり新鮮な父の姿です。

    あの日、中田様は偶然あの道を通られたのでしょうか?そして、何となく興を覚え、シャッターを切られたのでしょうか?
    父が亡くなった今、そんな小さなご縁を本当に有り難く感じております。

    たばこ店は、残念ながら継ぐ者がなく、閉店することになりました。
    最後にもう一度店を開け、家族全員で記念写真を撮ろうと話しています。
    昭和の香りのする「たばこ屋さん」がなくなるのは寂しいですが、中田様に頂いた写真の中に「たばこ屋のおじさん」の思い出を感じつつ、日々を過ごしていきたいと思っております。

    改めまして、素敵な写真をありがとうございました。

    中田様のこれからのご活躍をお祈り致しております。

    久世のり子

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